川崎病と診断されて
これは、三女が川崎病と診断され入院した時のお話しです。
点滴治療で だいぶ落ち着いた時です。
今年のGW 我が家では、昔の仕事仲間と恒例のBBQに行くことになっていました。
しかしBBQの4日前から、三女が発熱!!
ただの風邪だろうと病院に連れて行かず様子見をしましたが、翌日になっても熱は下がらず首が腫れている感じがしました。
翌日 嫁様に近くの病院に連れて行かせましたが、原因がわからず、飲み薬だけを処方されて帰ってきました。
3日目 目が赤く充血していました。 唇とベロも赤くなっています。
4日目 朝 手足が腫れ 体中発疹が出ていました。
これは、おかしいと BBQはキャンセルして、大きい小児科のある総合病院へ連れて行きました。
すると先生から、川崎病で間違いないと思われるので、即入院治療が必要だと言われました!!
えっ!?
即入院!!
って言うか、川崎病って何?
運よくベットが空いていたので、すぐ入院の手続きになりました。
長女と次女はすぐ三女から隔離され、病室というか、小児病棟にさえ入れません。
ガラス越しの待合室で待たされる事になりました。
この異常な事態に私はたじろぎましたが、嫁様は川崎病の存在を知っていたらしく慌てる様子もありませんでした。
さすがです。
そして先生からは、川崎病と大きく書かれた冊子を渡され、説明を受ける事となりました。
日本では、年間 1万5千人 発病しています。
川崎富作博士が この病気を見つけたので、世界的に[川崎病]と呼ばれいます。
全身の血管に炎症が起こります。
この病気の原因はよくわかっていません。
主要な症状
5日以上続く発熱
両方の白目の充血
唇や舌が赤くなる
色々な形の発疹
手足が赤く腫れる
首のリンパ節が腫れる
主要な症状 4〜6つ 発症で、川崎病と診断されます。
川崎病の経過
急性期
●発病から約10日目
多くの主要症状が現れる時期です
この時期に全身の炎症を抑える治療をすることが大切です。
回復期
●発病約10日〜1ヶ月後
熱が下がり、他の主要症状もおさまってきます。
遠隔期
●その後(1ヶ月〜)
その後の時期をいいます。この時期の経過は急性期の合併症の程度でかわってきます。
治療法
急性期の強い炎症反応を早く抑え、冠動脈瘤ができないようにすることが大切です。
●アスピリン療法
血管の炎症を抑え血液を固まりにくくして、血栓を予防する効果があります。
●免疫グロブリン療法
免疫グロブリン製剤という薬を静脈に点滴し、炎症を抑え冠動脈瘤ができるのを防ぎます。
●ステロイド併用療法
ステロイド薬には炎症を抑える効果があります。
免疫グロブリン療法と併用すると
冠動脈瘤を合併するリスクを減らせるという研究報告があります。
●抗TNF-α薬
TNF-αの働きを抑え炎症をしずめ症状を改善します。
●血漿交換療法
血液を体外に取り出し、人工透析のような装置で血球成分と血漿成分に分離し血漿を廃棄した後、健常な血漿で置き換える治療です。
退院後の治療
冠動脈に後遺症がなかったとき
発症1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月 1年後、5年後を目安に受診します。
冠動脈に瘤が残った患者さん
冠動脈に中くらいから、大きな瘤が残った患者さんは、治療と管理が必要ですので、主治医とよく相談してください。
引用先
監修:福岡市立病院機構福岡市立こども病院
院長 原 寿郎先生
この冊子を見ながら、丁寧に、説明してくれました。
三女の場合は、早期発見?ではありましたが、
を行なう事を勧められ了承して、治療してもらう事になりました。
三女はこの時はまだ2歳6ヶ月 でした。 普段寝る時もマ〜マ〜 マ〜マ〜と泣く甘えん坊です。
そんな彼女が、今日から一人で寝ないといけないと思うと、かわいそう でなりませんでしたが、治療が最優先です。
嫁様を病院に残して、着替えやら、紙おむつ やら入院に必要なものを家にとりに帰ろうとした時、ナースステーションと言うのでしょうか?
看護師さん達が詰めている場所で、先程、点滴を変えに来た。男性の研修医?ぽい彼が後輩らしき、女性と男性 数人を集めて何やら話しています。
何か指導でもしているのか、と思ったら、◯◯号室の今日から入院する子 と喋っているのが、耳に入りました。
それって、うちの子の病室やん と思い、聞き耳をたてると、彼は 、勉強になるから、自分ら後で交代で見に行った方が 良いで〜
THE 川崎病 の 子がおるから‼️
???
と一瞬 何のこっちゃと 思いましたが、三女は確かに、川崎病の症状6項目の内、5項目も症状が出ているのでした。
5日以上続く発熱は、
4日目に連れきたので、該当しませんが、それ以外の
両方の白目の充血
唇や舌が赤くなる
色々な形の発疹
手足が赤く腫れる
首のリンパ節が腫れる
は全て、出ている症状です。
確かに、コンプリートしています!!
だからと言って、THE 川崎病 呼ばわりは無いでしょう~
ただ、勉強の為と言う事だったので、今後彼らが、診察する際、早期発見の役に立つのなら、と思い 不謹慎 な彼の事は、許す事としました。
そんな事が、あったことなど知らない嫁様が、入院した翌日 家に帰って来て、点滴をかえる人や飲み物を運んでくれる若い研修医さん?達が、やたら入れ替りで、 三女の病室に来ると言うのです。
担当とか無いんかな〜❓と嫁様が不思議がっていたので
私ががネタバラシをしました。
そう彼等は、先輩の彼の言うこと効いて、川崎病 の勉強をしにきていたのです。
良い経験になっている事を祈ります。
早期治療のおかげで、熱はすぐ下がり、治療の日々は続きましたが、冠動脈瘤もみられない、ということで、14日間の入院生活で家へ帰ってきました。
その間、嫁様は、会社を休んだり、遅出、早帰りなどを駆使して三女に面会に行ってくれました。 感謝です。
私も何度か、会社に遅出をしたり、早退したりでフォローはしました。
しかし残念ながら、川崎病の認知は低く、
昔の病気で今は、ほとんど発病しないハズだ。
などと他の病気と勘違いされている、上司の白目や事情すら聞かされていない、事務員の方からの疑惑の目にさらされわしましたが、なんとか、乗り切りました。
うちの子は、2週間で退院できましたが、長期間入院されている子供さんのいらっしゃる、家族の方は、本当に大変だなあと実感しました。
退院後1ヶ月の検査時、異常が見られないと言うことで、次回は1年後で良いと言われて帰ってきましたが、5年間は経過観察が必要とのことでした。
川崎病は昔はただの風邪だと思われ、ほっておいても1〜2週間で症状は治り、治ったと思われていたようですが、あとで冠動脈瘤が見つかるケースが多かったようです。
ただの風邪と見分けが、付きにくい 川崎病 (原因不明なのに治療方法を確立してくださった) 発見者の川崎富作博士に感謝しています。
少しでも多くの方に、川崎病という病気を知って頂き、早期発見早期治療のお役に立てればと思い記事にさせて頂きました。